スキーとブーツを繋ぎ合わせる用具。スノーボードでは「バインディング」と呼ばれていています。スキーのビンディングは滑っている時はブーツをスキーに固定していますが転んだり、危険な力が加わったりするとブーツをスキーから「解放」して危険を回避するように作られています。（注1）

どのくらいの「力」が加わったら解放するかを決めるその「力」を「解放値（カイホウチ）」といいます。この「解放値」やスキーヤーの身長や体重、年齢、ブーツの長さ、スキーヤーのタイプなどいくつもの項目を元に国際規格（ISO 11088）によって算出されなければなりません。滑っていて何度も外れてしますからといって勝ってに数値を変えることは危険です。絶対にやめてください。

日本スキー産業振興協会（JSP）では毎年「S-B-B認定整備技術者セミナー」という講習会を開催してこの国際規格の手順を学んでもらっています。日本スキー産業振興協会のWEBサイトに掲載されている「認定者」がいるスキー販売店、レンタルショップ、スキースクールはこのセミナーを受講して認定されたスタッフがいるところです。必ず「認定者」のいるところで調整をしてもらってください。

（注１）ビンディングは膝より下の下脚部の危険を回避するために設計されていますが、いかなる危険もすべて回避するこはできません。またすべての転倒時に解放するとは限りません。